今日は母様のMRI検査の結果が出る日でした。
先日父に、「一緒に行って、今後のこととか色々先生に訊いてほしい」という要請を受けて同行することにしたのだけど、結局父が母にそのことを言えず……orz
「なんでまたそういうことをりるちゃんにお願いするのっ!?」とブチ切れられるの必須だったので、結局は私が電話して、「明日の検査結果聞くの一緒に行っちゃダメ?」とお願いする体でなんとかご了承いただきました。
そのときに言われたのが、「りるちゃん、先生に失礼なこと言わないでよっ!?」だっただのだけど、あの……。
母様の中で私という人間はいったいどういう人間に象られているのでしょうか……"(-""-)"
葉野、ケンカっぱやいほうではないし(少なくとも母ほどケンカっぱやくはない)、医療従事者とのコミュニケーションは母より長けているかと思われるのですが……。
え……私、今まで医療従事者とケンカしたり言い合いしたこと一度もないよ???
むしろ、母様のほうが多いんじゃ……。
そんなことを思いつつ、ひとまず同行できることに胸をなでおろしたのですが、その件について、父にお礼を言われることもなかったな(いや、別にいいんだけど……)
で、今朝実家へ行ったならば、母はとくに何を言うでもなく、父は私にこう言いました。
「先生には先生のお考えがあるのだろうし、あっちはこの道のプロなんだから、りるは余計なことは言わないように」。
母の前で言われたのならば、母の前だからそいうふうに言ってるんだろうな、と思えたのだけど、母のいない場所でそう言われたので……。
えー……ちょっと待って。
あのさ、お父さんさ、私に同行してほしいってお願いしたときに言った言葉忘れちゃった?
自分があれこれ訊けないから、私に代わりに訊いてほしいって言ったんですけど???
え? 余計なことは言うなとか、そういうこと言われるくらいなら、私行かないよ?
私、行く必要なくない?
ふたりで行って来たら???
え? 私、今日のために鎮痛剤の点滴の通院日来週にずらしたんだけど???
え? あの、そのあたりのことわかってらっしゃる???
私のことなんだと思ってます???
都合のいい人間扱いするなら、とっとと下りるわよ?
↑まーじーで、車の中で私むっちゃ不機嫌だったわ。
ずっと黙ってましたから(苦笑)
だって、必要とされて同行することになったはずなのに、余計なことするなって、そりゃないでしょ。
なんだろ?
父の認知機能低下も相当ひどいと見るべき?
それとも意趣返しっていうか、急に考え変えた?
あとになって父の意向で私が同行したことがばれたときに、自分に矛先が向かないように?
それ、あまりにも都合よすぎない?
私、下手したら母に実家出禁食らうの覚悟で今日の同行決めたんだけど?
「ふざけんなよ?」と久しぶりに真面目に思いました。
病院までの道のりを覚えるという任務もあったので、道順等適当に覚えはしたんですけど、今後私が母の通院に付き合うときってどんなときかしら……?
「SOS」を出されて手を差し伸べるのは全然苦じゃないし、むしろウェルカムだけど、都合よく使われるのはあまり得意ではない。
特にこの時期、自分の体調ですら手一杯なのに、今日の父みたいにコロコロ態度変えられたらホントたまったもんじゃない。
娘だし、親のことは心配だからあれこれするけども、今日みたいな扱いだけは本当に勘弁してくれ。
病院は割と新しい建物で、建物内外とてもきれいでした。
受付を済ますとコール音がなるタイプの端末を持たされるのだけど、そういう対応は中堅から大学病院でもやってるところあるし、別にいいんじゃないのとは思ったけれど、何分検査の予約の取り方とか、会計の方法がむちゃくちゃすぎた。
通常検査予約なんて診察室の端末から入れられたりするものだけど、無理なんですよ……。
診察終了後に一階の会計とかがあるロビーの検査取得なんたらカウンターってところで取らなくちゃいけない。
さらには会計が意味わかんなさすぎた。
まず会計カウンターに並ぶんですよ。
で、処方箋と診察終わりました的な用紙を渡したら、またコール音が鳴る端末持たされて、会計待合室にて待機。
端末が鳴ったら再度会計カウンターに並ぶ。
そこで清算すると思うじゃないですか……。
違うんですよ。
そこで処方箋と診察券を渡されて、今度は自動精算機へ回される。
めちゃくちゃ効率悪くないです???
普通、診察終わったらすぐ会計でしょ!?
「え? いつもこの三つの工程なの?」って聞いたら、「そうなのよー。面倒で……」。
そりゃ、面倒だわ……。
だって、診察終わったら自動精算機で清算って病院がほとんどだもの……。
って話をしていたら、「りるちゃん、ここ県立だから仕方ないのよたぶん……」。
言われてちょっと納得した(苦笑)
システム系がきちんとしてないのかなぁ、と。
診察待ちの工程は大学病院と同じだったな。
外待合室で待っていて、端末が鳴ったら中待合室へ移動して端末の登録をする。
すると、診察室前のモニターに受付番号が表示されて、だいたい次の次の次、くらいの順番。
父の事前情報だと、待合室でほとんど待たないし、診察時間も10分かからないくらいなもの――だったのだけど、一番目の人はずいぶんと長い間診察されていた。
そして、出てきたのは20代くらいの男性だったのだけど、少しふらつきながら手すりに手をかけて、「まじか……」ってうなだれた状態でふらふらしながら去っていた。
もうなんていうか、一連の行動を見ただけで、「あぁ、検査結果で悪性腫瘍だったんだな」ということがわかってしまった。
むっちゃリアルだった。
あの人、あのあとちゃんと帰れたのかな? と少し心配するくらいにはきてた。
あぁ、がんセンターってこういうところなんだな、と思った。
で、次の人も20分くらいは診察受けてた印象。
なので、10分って嘘なんじゃ??? と思いましたよね……。
それか、父の体感速度が異様に速いのか……。
母が呼ばれて一緒に診察室に入るところから、スマホの録音ONにしてたんですけど、診察時間的には20分から25分ってところでした。
全然5分10分じゃないし、きちんと診てくれる先生だよ。
ただ、訊かないと教えてくれない先生だった。
検査結果とか必要最低限伝えなくちゃいけないことは先生から話してくれる。
でも、一歩踏み込んだことはこちらから訊かないと教えてくれない。
薬に関しても、副作用だとかどんな薬だとか、そういうことは一切話してくれない。
訊けば教えてくれたりするのだけど、薬に関してはあまり詳しく話してくれる感じの先生ではなかったかな。
だから、新しい薬を出すときにも、「こういう副作用が出る可能性があります」という話は一切してくれなかったみたい。
各所私の主治医は基本的に薬の説明はどの先生もしっかりしてくださる先生方で、副作用の話もかなりしっかりしてくれる(こっちが訊かなくても)
それくらい強い薬を使っているからとかそういうのもあるのだろうけれど、今回母が出された痛み止めは私が10年以上飲んでいる痛み止めと同じものだし、処方するときにはたいていの先生が副作用の話をするそうだ。
それは、飲むにあたってかなり高確率で副作用が出ることと、生活に支障が出る恐れがあるからなんだけど、この先生はそのあたりスルーだったようなので、ちょっと説明が足りない傾向にある気はする。
肝心の結果なのだけど、新しくMRIをとっても微妙。
ただ、生検術したときよりもまた腫瘍が大きくなっているし、今までは一塊だった腫瘍が、ふたつに分割され始めていて、その一方が悪性腫瘍な気がしなくもない、という感じの結果。
前回の生検で結果は良性だったけれど、実際には悪性の細胞に当たらなかっただけ、という可能性が高い気がします的な何か。
なんていうのかな。
もう先生は「僕は悪性だと思うんですよね」って感じなの。
それを母様は、「良性であってほしい」と願うがため、あまり受け入れられない感じ。
なので、ほんの少し話の方向性をずらしてみた。
「先生、ずっと気になっていておうかがいしたかったんですけども、これが良性でも悪性でも足に腫瘍があることは変わりないじゃないですか。で、現在足先に痺れがあったり、痛みがあったりするわけですが、良性だった場合、この腫瘍はどうするんでしょう? 痛みや痺れといった症状に対して、ずっと薬で対症療法を続けるわけではないんですよね?」
「はい。良性だった場合は、時間を置けば小さくなることもあるので、焦る必要はないです。様子を見ながら、いずれ摘出手術をすることになります」
「でも、これだけ大きい腫瘍を摘出するとなると、神経や血管は大丈夫なんでしょうか?」
「良性だったら大丈夫だと思います。確かに大きな腫瘍ですが、血管や神経はうまいことやって温存できると思います」
「そうなんですね! 少し安心しました。では、悪性腫瘍だった場合はどうなるんでしょう? たとえば、私が飼っているわんちゃんは腫瘍ができたときに、抗がん剤ではありませんが、ステロイドを使って腫瘍を少し小さくしてから摘出手術、という工程を踏んだんですけれども、人でも同じようなことをするのでしょうか?」
「それは悪性腫瘍のある場所やタイプによるんですよね。たとえば抗がん剤や放射線治療が効く部位や腫瘍であれば、そういった化学療法を経てからの摘出手術になるのですが、今回のケース――足の筋肉にできている腫瘍の場合にはほとんど効果がないんです。なので、基本は良性でも悪性でもやることは同じで、摘出手術をすることになります。で、悪性腫瘍を摘出する際には、血管や神経の温存が難しくなりますので、神経障害や足首が動かしづらいだとか、足がしびれている感じが残るだとか、何かしらの後遺症は残ってしまうと思います」
「なるほど……。どちらにせよ摘出手術になるのでは――とは思っていたのですが、もうひとつ気になることがありまして……」
「なんでしょう?」
「あの……これだけ大きな腫瘍を摘出するとなると、足に空洞ができてしまうのでは――」
かなり気になっていたので深刻な表情で訊ねたのですが、母にも先生も笑われました……(なぜ……
でも、その後先生はきちんと説明をしてくださった。
「やっぱり欠けはするんですけど――足もだいぶへこんだ状態になるんですけど、瘢痕組織って言いまして、徐々に回復していきはします。それでもやっぱり、健康な足よりは痩せた状態にはなってしまうと思います」
こんな具合で今後の見通し的な話をしたところで、
「ということは、やっぱり悪性か良性かを判断するにはもう一度生検が必要で、一番怪しい部分の組織を特定するためにはPET検査が必要なんですね」
「そうんなんです。なので、PET検査の予約入れてもいいですかね?」
な具合で、母様へ話を戻す。
結果、「はい、わかりました……」な感じで検査を受け入れさせ、その後に生検術、という流れまで認めさせてきました。
何気に結構いいアシストしたと思う(何
そこから、痛み止めの副作用の話へ転向。
母様の副作用は眠気と吐き気と味覚の変化。
眠気と吐き気はわかるのだけど、味覚の変化はなかったし、味覚の変化が副作用の項目には入ってないんですよね。
でも、本人が感じているのならば、それは個人差っていう何かなのかもしれないし。
それで、ロキソニン一本にしようか、って話になったので、ちょっと口を出しました……。
「私が話を聞いている感じだと、ロキソニンだけでは痛みを抑えられてない感じがするんですよね」
「なるほどー。では、できればトラマールも平行して飲めたほうがいいって感じですよねぇ」
「ただ、本人は吐き気と味覚の変化が一番つらいみたいで、そこをなんとかしていただけたら……(心の声→制吐剤出して!)」
「じゃ、とりあえず吐き気止めも出して、一緒に飲んでもらって、それでもだめだったらまた考えましょう」
(よっし! 本日の目標一個達成! ←心の中でガッツポーズ)
でも、先生が入力し始めた薬剤名にぎょっとする。
先生~……この薬でその制吐剤は効かないよ~……orz
この薬を使う先生たちの中では割とメジャーな情報なんだけど、どうもこの先生は知らないみたいだった……orz
癌性疼痛に使われる薬なので、がんセンターの先生が知らないわけはないと思うのだけど……。
なので、またしても口を出してしまった……。
「せ、先生……す、すみません……本当にすみません。こういう口出しは絶対しないと心に誓ってきたのですが、どうしてもどうしても――。あの、トラマールにその手の吐き気止め効きません……」
「え?」
「ナウゼリンとかそういう系統は一切効かなくて、ジプレキサとかセロクエルとかそっちの系統のほうじゃないと効かないんです……。すみませんすみません……。実は私も同じ薬を飲んでいて、かなり吐き気が強く出るタイプで、麻酔科で薬を出されているのですが、この薬にナウゼリン系は効かないってうかがいましたし、実際に飲んで効きませんでした……すみません、すみません……」
「あぁ、そうでしたかー。えぇと……ドンペリドン――」
「先生、ドンペリドンはナウゼリンです……」
「あぁ、そうか。ジプレキサ……ジプレキサ……あぁ、オランザピンね。こっちの強いやつか」
「えっ!? 強い薬っ!?」
「お母さんっ、強い薬じゃないから! 普通の吐き気止め。ちょっと特殊な吐き気止めなだけで、強い薬じゃない!」
「あなたはいっぱい薬飲んでるから強い薬じゃないとだめなのよっ!」
「そういうことではなくて、痛み止めの種類によって、吐き気止めの系統も異なるってそういう話だから! 強い薬ってわけじゃないの! 何せ、お母さんと私、今飲んでる薬一緒!!!」
母を必死になだめ、先生には謝り、無事に目的の制吐剤を出していただけました……。
しっかし、このとき何mgの薬を処方されたかまでは確認できなくて、いざ処方箋を薬局へ持って行って判明。
この先生、この薬使うの初めてかもしれない……。
通常、成人には5mgを処方するんだけど、2.5mgになってたー……orz
なので、薬局も「5mgならあるんですけど、その半分はなくて――」とお取り寄せ確定。
しかも、一日に飲む回数も最初「3回」とか言ってたから、「先生、1回です……」と小声でお知らせする何か……。
本当、今飲んでる痛み止めって癌性疼痛で使われる割とメジャーな薬だし、それに対する制吐剤もかなりメジャーなんだけどな……。
なぜナウゼリン処方しようとした?
なぜジプレキサを知らんかった???
セロクエルとかルーランの名前を出したほうが良かったのかな?
でも、一番メジャーなのジプレキサかなと思ったのだけど……"(-""-)"
私はジプレキサで太ってしまったから今は違うものを飲んでいるけれど、母はそんなに長期間飲むことはないからジプレキサで問題ないはずなんですよね。
ルーランでも大丈夫だとは思うけれど、これは私は乳汁が出たり、生理が止まったりして飲めなくなった薬。
母は閉経してるからルーランでもいいかな、とは思ったんですけど……。
で、今私が飲んでいるのはセロクエルなんだけど、これは副作用でアカシジアになってしまうので、母には飲ませたくないなと思った薬。
なので、やっぱりファーストチョイスはどう考えてもジプレキサなんだけど、先生はどうお考えだったのかなぁ……。
そこだけが少し気になるし、何かお考えがあったのだとしたら申し訳ないなぁとは思うのだけど、でもこの痛み止めの吐き気はナウゼリンじゃ効かねえんですわ……orz
知ってたのか知らなかったのかむちゃくちゃ気になる~……!!!
気になるけど、さすがにそこまで突っ込んで訊けないわ……orz
何はともあれ、薬のことで「出すまい」と思っていた口を出してしまったわけだけど、母様的にはそこまで気にならなかったみたいで、実家出禁は免れたっぽい。
いや本当、そのあたりを頭の隅に置きつつ今日は同行していたので……。
で、私は「トラマールは血中濃度を一定にするためにコンスタントに薬を飲まない痛みが取れないよ?」って母に教えたわけだけど、この先生はトラマールを「頓服」の扱いで飲んで構わないって考えのようだ。
でも、最初は朝昼晩就寝前の4回処方だったから、間違いなくきっちり痛みを抑える用途で出したんだと思ったんだけどな……。
今日の話を聞いている限りだと、「頓服っぽい扱いしてもいいですよ」な感じだった。
つまり、母様の痛みって、私が想像しているものよりは軽い痛みなのかな、と。
私は痛みに耐えきれなくてきちんとコンスタントに飲んでいたし、薬が切れるのが怖いくらいの痛みだったし、今母様が出されている倍量(母は今、一日に100mgがマックス。私はその倍の200mgが普段の分量)飲んでいるし、200mgで効かないときには頓服で25mgを8錠(つまりはプラス200mg)追加していいって許可されていて、頓服に手を出した時点で麻薬系の点滴追加されるのが常なので、痛みの強さや質が全然違うのかな、と……"(-""-)"
ま、「痛み」ってものすごく特殊で、「痛み」を感じた人が「人生で一番痛い」って思った「痛み」がマックス値とされるわけで、「痛み」のモノサシは完全に個人差ありきのものなんだけども。
で、色々考えた結果――一日マックス量が100mgで、しかも飲んだり飲まなかったり……。
ならば、ジプレキサ2.5mgで対応できるのかもしれない。
そういう判断なのだとしたら、ものすごく頷ける。
ちょっと腑に落ちたので、この日記はここまで。
この日記書きながらお義姉ちゃんにLINEで愚痴ってたんですけども、父の言動について状況説明などした結果、「お義父さん、それはアウト……。完全にアウト。お義母さんの前で話していたなら『俺が同行してって言ったんじゃないよ』ってポーズに見えなくもないけど、りるちゃんとふたりきりのときに言ったなら、それは完全にアウトです」とアウト判定いただいたので、それだけでちょっとすっきりしました(笑)
そして、父に詰め寄ろう会議などをした結果、「これは母に言うのが一番効くのでは?」の私に対し、「え、私ならお義父さんにお母さんに言うよ? って言う方を選ぶな(私のほうが悪)」というやり取りをして、むちゃくちゃウケた(笑)
こうやって私は救われるのです(笑)
本当、お義姉ちゃん大好き!!!
そんなこんなの母様日記でした!
先日父に、「一緒に行って、今後のこととか色々先生に訊いてほしい」という要請を受けて同行することにしたのだけど、結局父が母にそのことを言えず……orz
「なんでまたそういうことをりるちゃんにお願いするのっ!?」とブチ切れられるの必須だったので、結局は私が電話して、「明日の検査結果聞くの一緒に行っちゃダメ?」とお願いする体でなんとかご了承いただきました。
そのときに言われたのが、「りるちゃん、先生に失礼なこと言わないでよっ!?」だっただのだけど、あの……。
母様の中で私という人間はいったいどういう人間に象られているのでしょうか……"(-""-)"
葉野、ケンカっぱやいほうではないし(少なくとも母ほどケンカっぱやくはない)、医療従事者とのコミュニケーションは母より長けているかと思われるのですが……。
え……私、今まで医療従事者とケンカしたり言い合いしたこと一度もないよ???
むしろ、母様のほうが多いんじゃ……。
そんなことを思いつつ、ひとまず同行できることに胸をなでおろしたのですが、その件について、父にお礼を言われることもなかったな(いや、別にいいんだけど……)
で、今朝実家へ行ったならば、母はとくに何を言うでもなく、父は私にこう言いました。
「先生には先生のお考えがあるのだろうし、あっちはこの道のプロなんだから、りるは余計なことは言わないように」。
母の前で言われたのならば、母の前だからそいうふうに言ってるんだろうな、と思えたのだけど、母のいない場所でそう言われたので……。
えー……ちょっと待って。
あのさ、お父さんさ、私に同行してほしいってお願いしたときに言った言葉忘れちゃった?
自分があれこれ訊けないから、私に代わりに訊いてほしいって言ったんですけど???
え? 余計なことは言うなとか、そういうこと言われるくらいなら、私行かないよ?
私、行く必要なくない?
ふたりで行って来たら???
え? 私、今日のために鎮痛剤の点滴の通院日来週にずらしたんだけど???
え? あの、そのあたりのことわかってらっしゃる???
私のことなんだと思ってます???
都合のいい人間扱いするなら、とっとと下りるわよ?
↑まーじーで、車の中で私むっちゃ不機嫌だったわ。
ずっと黙ってましたから(苦笑)
だって、必要とされて同行することになったはずなのに、余計なことするなって、そりゃないでしょ。
なんだろ?
父の認知機能低下も相当ひどいと見るべき?
それとも意趣返しっていうか、急に考え変えた?
あとになって父の意向で私が同行したことがばれたときに、自分に矛先が向かないように?
それ、あまりにも都合よすぎない?
私、下手したら母に実家出禁食らうの覚悟で今日の同行決めたんだけど?
「ふざけんなよ?」と久しぶりに真面目に思いました。
病院までの道のりを覚えるという任務もあったので、道順等適当に覚えはしたんですけど、今後私が母の通院に付き合うときってどんなときかしら……?
「SOS」を出されて手を差し伸べるのは全然苦じゃないし、むしろウェルカムだけど、都合よく使われるのはあまり得意ではない。
特にこの時期、自分の体調ですら手一杯なのに、今日の父みたいにコロコロ態度変えられたらホントたまったもんじゃない。
娘だし、親のことは心配だからあれこれするけども、今日みたいな扱いだけは本当に勘弁してくれ。
病院は割と新しい建物で、建物内外とてもきれいでした。
受付を済ますとコール音がなるタイプの端末を持たされるのだけど、そういう対応は中堅から大学病院でもやってるところあるし、別にいいんじゃないのとは思ったけれど、何分検査の予約の取り方とか、会計の方法がむちゃくちゃすぎた。
通常検査予約なんて診察室の端末から入れられたりするものだけど、無理なんですよ……。
診察終了後に一階の会計とかがあるロビーの検査取得なんたらカウンターってところで取らなくちゃいけない。
さらには会計が意味わかんなさすぎた。
まず会計カウンターに並ぶんですよ。
で、処方箋と診察終わりました的な用紙を渡したら、またコール音が鳴る端末持たされて、会計待合室にて待機。
端末が鳴ったら再度会計カウンターに並ぶ。
そこで清算すると思うじゃないですか……。
違うんですよ。
そこで処方箋と診察券を渡されて、今度は自動精算機へ回される。
めちゃくちゃ効率悪くないです???
普通、診察終わったらすぐ会計でしょ!?
「え? いつもこの三つの工程なの?」って聞いたら、「そうなのよー。面倒で……」。
そりゃ、面倒だわ……。
だって、診察終わったら自動精算機で清算って病院がほとんどだもの……。
って話をしていたら、「りるちゃん、ここ県立だから仕方ないのよたぶん……」。
言われてちょっと納得した(苦笑)
システム系がきちんとしてないのかなぁ、と。
診察待ちの工程は大学病院と同じだったな。
外待合室で待っていて、端末が鳴ったら中待合室へ移動して端末の登録をする。
すると、診察室前のモニターに受付番号が表示されて、だいたい次の次の次、くらいの順番。
父の事前情報だと、待合室でほとんど待たないし、診察時間も10分かからないくらいなもの――だったのだけど、一番目の人はずいぶんと長い間診察されていた。
そして、出てきたのは20代くらいの男性だったのだけど、少しふらつきながら手すりに手をかけて、「まじか……」ってうなだれた状態でふらふらしながら去っていた。
もうなんていうか、一連の行動を見ただけで、「あぁ、検査結果で悪性腫瘍だったんだな」ということがわかってしまった。
むっちゃリアルだった。
あの人、あのあとちゃんと帰れたのかな? と少し心配するくらいにはきてた。
あぁ、がんセンターってこういうところなんだな、と思った。
で、次の人も20分くらいは診察受けてた印象。
なので、10分って嘘なんじゃ??? と思いましたよね……。
それか、父の体感速度が異様に速いのか……。
母が呼ばれて一緒に診察室に入るところから、スマホの録音ONにしてたんですけど、診察時間的には20分から25分ってところでした。
全然5分10分じゃないし、きちんと診てくれる先生だよ。
ただ、訊かないと教えてくれない先生だった。
検査結果とか必要最低限伝えなくちゃいけないことは先生から話してくれる。
でも、一歩踏み込んだことはこちらから訊かないと教えてくれない。
薬に関しても、副作用だとかどんな薬だとか、そういうことは一切話してくれない。
訊けば教えてくれたりするのだけど、薬に関してはあまり詳しく話してくれる感じの先生ではなかったかな。
だから、新しい薬を出すときにも、「こういう副作用が出る可能性があります」という話は一切してくれなかったみたい。
各所私の主治医は基本的に薬の説明はどの先生もしっかりしてくださる先生方で、副作用の話もかなりしっかりしてくれる(こっちが訊かなくても)
それくらい強い薬を使っているからとかそういうのもあるのだろうけれど、今回母が出された痛み止めは私が10年以上飲んでいる痛み止めと同じものだし、処方するときにはたいていの先生が副作用の話をするそうだ。
それは、飲むにあたってかなり高確率で副作用が出ることと、生活に支障が出る恐れがあるからなんだけど、この先生はそのあたりスルーだったようなので、ちょっと説明が足りない傾向にある気はする。
肝心の結果なのだけど、新しくMRIをとっても微妙。
ただ、生検術したときよりもまた腫瘍が大きくなっているし、今までは一塊だった腫瘍が、ふたつに分割され始めていて、その一方が悪性腫瘍な気がしなくもない、という感じの結果。
前回の生検で結果は良性だったけれど、実際には悪性の細胞に当たらなかっただけ、という可能性が高い気がします的な何か。
なんていうのかな。
もう先生は「僕は悪性だと思うんですよね」って感じなの。
それを母様は、「良性であってほしい」と願うがため、あまり受け入れられない感じ。
なので、ほんの少し話の方向性をずらしてみた。
「先生、ずっと気になっていておうかがいしたかったんですけども、これが良性でも悪性でも足に腫瘍があることは変わりないじゃないですか。で、現在足先に痺れがあったり、痛みがあったりするわけですが、良性だった場合、この腫瘍はどうするんでしょう? 痛みや痺れといった症状に対して、ずっと薬で対症療法を続けるわけではないんですよね?」
「はい。良性だった場合は、時間を置けば小さくなることもあるので、焦る必要はないです。様子を見ながら、いずれ摘出手術をすることになります」
「でも、これだけ大きい腫瘍を摘出するとなると、神経や血管は大丈夫なんでしょうか?」
「良性だったら大丈夫だと思います。確かに大きな腫瘍ですが、血管や神経はうまいことやって温存できると思います」
「そうなんですね! 少し安心しました。では、悪性腫瘍だった場合はどうなるんでしょう? たとえば、私が飼っているわんちゃんは腫瘍ができたときに、抗がん剤ではありませんが、ステロイドを使って腫瘍を少し小さくしてから摘出手術、という工程を踏んだんですけれども、人でも同じようなことをするのでしょうか?」
「それは悪性腫瘍のある場所やタイプによるんですよね。たとえば抗がん剤や放射線治療が効く部位や腫瘍であれば、そういった化学療法を経てからの摘出手術になるのですが、今回のケース――足の筋肉にできている腫瘍の場合にはほとんど効果がないんです。なので、基本は良性でも悪性でもやることは同じで、摘出手術をすることになります。で、悪性腫瘍を摘出する際には、血管や神経の温存が難しくなりますので、神経障害や足首が動かしづらいだとか、足がしびれている感じが残るだとか、何かしらの後遺症は残ってしまうと思います」
「なるほど……。どちらにせよ摘出手術になるのでは――とは思っていたのですが、もうひとつ気になることがありまして……」
「なんでしょう?」
「あの……これだけ大きな腫瘍を摘出するとなると、足に空洞ができてしまうのでは――」
かなり気になっていたので深刻な表情で訊ねたのですが、母にも先生も笑われました……(なぜ……
でも、その後先生はきちんと説明をしてくださった。
「やっぱり欠けはするんですけど――足もだいぶへこんだ状態になるんですけど、瘢痕組織って言いまして、徐々に回復していきはします。それでもやっぱり、健康な足よりは痩せた状態にはなってしまうと思います」
こんな具合で今後の見通し的な話をしたところで、
「ということは、やっぱり悪性か良性かを判断するにはもう一度生検が必要で、一番怪しい部分の組織を特定するためにはPET検査が必要なんですね」
「そうんなんです。なので、PET検査の予約入れてもいいですかね?」
な具合で、母様へ話を戻す。
結果、「はい、わかりました……」な感じで検査を受け入れさせ、その後に生検術、という流れまで認めさせてきました。
何気に結構いいアシストしたと思う(何
そこから、痛み止めの副作用の話へ転向。
母様の副作用は眠気と吐き気と味覚の変化。
眠気と吐き気はわかるのだけど、味覚の変化はなかったし、味覚の変化が副作用の項目には入ってないんですよね。
でも、本人が感じているのならば、それは個人差っていう何かなのかもしれないし。
それで、ロキソニン一本にしようか、って話になったので、ちょっと口を出しました……。
「私が話を聞いている感じだと、ロキソニンだけでは痛みを抑えられてない感じがするんですよね」
「なるほどー。では、できればトラマールも平行して飲めたほうがいいって感じですよねぇ」
「ただ、本人は吐き気と味覚の変化が一番つらいみたいで、そこをなんとかしていただけたら……(心の声→制吐剤出して!)」
「じゃ、とりあえず吐き気止めも出して、一緒に飲んでもらって、それでもだめだったらまた考えましょう」
(よっし! 本日の目標一個達成! ←心の中でガッツポーズ)
でも、先生が入力し始めた薬剤名にぎょっとする。
先生~……この薬でその制吐剤は効かないよ~……orz
この薬を使う先生たちの中では割とメジャーな情報なんだけど、どうもこの先生は知らないみたいだった……orz
癌性疼痛に使われる薬なので、がんセンターの先生が知らないわけはないと思うのだけど……。
なので、またしても口を出してしまった……。
「せ、先生……す、すみません……本当にすみません。こういう口出しは絶対しないと心に誓ってきたのですが、どうしてもどうしても――。あの、トラマールにその手の吐き気止め効きません……」
「え?」
「ナウゼリンとかそういう系統は一切効かなくて、ジプレキサとかセロクエルとかそっちの系統のほうじゃないと効かないんです……。すみませんすみません……。実は私も同じ薬を飲んでいて、かなり吐き気が強く出るタイプで、麻酔科で薬を出されているのですが、この薬にナウゼリン系は効かないってうかがいましたし、実際に飲んで効きませんでした……すみません、すみません……」
「あぁ、そうでしたかー。えぇと……ドンペリドン――」
「先生、ドンペリドンはナウゼリンです……」
「あぁ、そうか。ジプレキサ……ジプレキサ……あぁ、オランザピンね。こっちの強いやつか」
「えっ!? 強い薬っ!?」
「お母さんっ、強い薬じゃないから! 普通の吐き気止め。ちょっと特殊な吐き気止めなだけで、強い薬じゃない!」
「あなたはいっぱい薬飲んでるから強い薬じゃないとだめなのよっ!」
「そういうことではなくて、痛み止めの種類によって、吐き気止めの系統も異なるってそういう話だから! 強い薬ってわけじゃないの! 何せ、お母さんと私、今飲んでる薬一緒!!!」
母を必死になだめ、先生には謝り、無事に目的の制吐剤を出していただけました……。
しっかし、このとき何mgの薬を処方されたかまでは確認できなくて、いざ処方箋を薬局へ持って行って判明。
この先生、この薬使うの初めてかもしれない……。
通常、成人には5mgを処方するんだけど、2.5mgになってたー……orz
なので、薬局も「5mgならあるんですけど、その半分はなくて――」とお取り寄せ確定。
しかも、一日に飲む回数も最初「3回」とか言ってたから、「先生、1回です……」と小声でお知らせする何か……。
本当、今飲んでる痛み止めって癌性疼痛で使われる割とメジャーな薬だし、それに対する制吐剤もかなりメジャーなんだけどな……。
なぜナウゼリン処方しようとした?
なぜジプレキサを知らんかった???
セロクエルとかルーランの名前を出したほうが良かったのかな?
でも、一番メジャーなのジプレキサかなと思ったのだけど……"(-""-)"
私はジプレキサで太ってしまったから今は違うものを飲んでいるけれど、母はそんなに長期間飲むことはないからジプレキサで問題ないはずなんですよね。
ルーランでも大丈夫だとは思うけれど、これは私は乳汁が出たり、生理が止まったりして飲めなくなった薬。
母は閉経してるからルーランでもいいかな、とは思ったんですけど……。
で、今私が飲んでいるのはセロクエルなんだけど、これは副作用でアカシジアになってしまうので、母には飲ませたくないなと思った薬。
なので、やっぱりファーストチョイスはどう考えてもジプレキサなんだけど、先生はどうお考えだったのかなぁ……。
そこだけが少し気になるし、何かお考えがあったのだとしたら申し訳ないなぁとは思うのだけど、でもこの痛み止めの吐き気はナウゼリンじゃ効かねえんですわ……orz
知ってたのか知らなかったのかむちゃくちゃ気になる~……!!!
気になるけど、さすがにそこまで突っ込んで訊けないわ……orz
何はともあれ、薬のことで「出すまい」と思っていた口を出してしまったわけだけど、母様的にはそこまで気にならなかったみたいで、実家出禁は免れたっぽい。
いや本当、そのあたりを頭の隅に置きつつ今日は同行していたので……。
で、私は「トラマールは血中濃度を一定にするためにコンスタントに薬を飲まない痛みが取れないよ?」って母に教えたわけだけど、この先生はトラマールを「頓服」の扱いで飲んで構わないって考えのようだ。
でも、最初は朝昼晩就寝前の4回処方だったから、間違いなくきっちり痛みを抑える用途で出したんだと思ったんだけどな……。
今日の話を聞いている限りだと、「頓服っぽい扱いしてもいいですよ」な感じだった。
つまり、母様の痛みって、私が想像しているものよりは軽い痛みなのかな、と。
私は痛みに耐えきれなくてきちんとコンスタントに飲んでいたし、薬が切れるのが怖いくらいの痛みだったし、今母様が出されている倍量(母は今、一日に100mgがマックス。私はその倍の200mgが普段の分量)飲んでいるし、200mgで効かないときには頓服で25mgを8錠(つまりはプラス200mg)追加していいって許可されていて、頓服に手を出した時点で麻薬系の点滴追加されるのが常なので、痛みの強さや質が全然違うのかな、と……"(-""-)"
ま、「痛み」ってものすごく特殊で、「痛み」を感じた人が「人生で一番痛い」って思った「痛み」がマックス値とされるわけで、「痛み」のモノサシは完全に個人差ありきのものなんだけども。
で、色々考えた結果――一日マックス量が100mgで、しかも飲んだり飲まなかったり……。
ならば、ジプレキサ2.5mgで対応できるのかもしれない。
そういう判断なのだとしたら、ものすごく頷ける。
ちょっと腑に落ちたので、この日記はここまで。
この日記書きながらお義姉ちゃんにLINEで愚痴ってたんですけども、父の言動について状況説明などした結果、「お義父さん、それはアウト……。完全にアウト。お義母さんの前で話していたなら『俺が同行してって言ったんじゃないよ』ってポーズに見えなくもないけど、りるちゃんとふたりきりのときに言ったなら、それは完全にアウトです」とアウト判定いただいたので、それだけでちょっとすっきりしました(笑)
そして、父に詰め寄ろう会議などをした結果、「これは母に言うのが一番効くのでは?」の私に対し、「え、私ならお義父さんにお母さんに言うよ? って言う方を選ぶな(私のほうが悪)」というやり取りをして、むちゃくちゃウケた(笑)
こうやって私は救われるのです(笑)
本当、お義姉ちゃん大好き!!!
そんなこんなの母様日記でした!