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葉野りるは

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朔さん、麗子さん、歌子さんの裏設定など

夢にまで見た日記ーーー……!!!
やっと書ける~~~(TT▽TT)ダァー

今回、雅さん視点のお話にむちゃくちゃ苦労していた理由をおわかりいただけたでしょうか……orz
1話から5話までがむちゃくちゃきつかったんですよ~;;
「光のもとで1」に雅さんを登場させたときから、雅さんのこういう設定は存在していて、いつか絶対に救済話を書くと心に決めていたんです。
そのつもりでトライしたのが「藤の会」での翠葉さんへの謝罪だったのですが、あそこにすべて詰め込むことができなかったんですよね……。
翠葉さんは雅さんがどんなふうに育ってきたのか、藤宮でどんな存在だったのか、実母に脅迫されていたことは知っているのですが、何を理由に脅迫されていたかまでは知らされていないんです。
ただ、実母の脅迫から逃れるために、秋斗さんと結婚するという選択肢を選んだ結果、翠葉さんを傷つけることになってしまったことなどは知っている。
そんな感じなのです。
なんというか、あの場で本当の「すべて」を話されていたら、翠葉さんはあのあとショックで藤の会へ戻ることはできなかったと思うんですよ。
そういうことを考慮した結果、ものすごく中途半端なお話になってしまって、「和解」にはこぎつけられたのですが、雅さん自身を救済するには至らなかったんですよね。
(「藤の会」で静さんや秋斗さんが雅さんの側にいたのは、「迷路の出口5話」の流れがあったからなんです!)
なので、「いつか絶対雅さん救済する!」願望はますます強くなっていったのですが、雅さんの拠点が海外へ移ってしまったこともあって、普段のお話に出てきてもらえなくて……orz
がんばって機会を作ろうと一時帰国させてみたんですが、あのときは翠葉さんがいっぱいいっぱいで、そっちを解消してあげることに必死で、雅さんのことまでは手が回らず……(苦笑)
本当、何度も何度もチャレンジはしていたんですけど、ものの見事に助けられずここまで来てしまったのですよ。
なので、「今回こそ助けるぞ!」の意向です(何

事実、雅さんの設定はあったのですが、お父さんの朔さんとお母さんの麗子さんの設定があやふやだったんですよね。
いつもならきっちり設定を作ってから書き始めるんですが、今回あやふやのまま書き始めたらめちゃくちゃ痛い目を見ました……orz
朔さんの設定で決まっていたのは「冷たい人」「正妻にというよりは、基本人に興味がない」「保守的」「用心深い」「世間体を気にする」「仕事はできる」。
もともと藤宮本家筋の人間だし、仕事は恐ろしいほどにできる人なので、学校でも会社でも、周りの人間は自分の実力でねじ伏せてきた人なんです。
そして、自分以上に能力がある人間でない限り関心を示さないあたり、秋斗さんや司と同類な感じですね。
麗子さんの設定で決まっていたのは、「水商売」「お金や地位に執着がある」「雅さんを虐待している」「お金を得るためなら娘を陥れることも厭わない」。
決まっていなかったのが、朔さんと麗子さんの出逢いの場や、どうして身体の関係を持つようになったのか、麗子さんの当時の暮らしぶりなど。
その部分をきちんと決めずに書き進めた結果、あとであれこれ不都合が出てきてしまいました。
(しかも、虐待話をむちゃくちゃ書き込んだあとに……orz)
麗子さんはもともとホステス設定でしたけど、高級クラブならともかく、まず場末のクラブに朔さんは行かない。
一介のホステスと簡単に関係を持つような人間でもない。
そこからすると、麗子さんが一介のホステスではだめだし、だとしたらどんな――となりまして、一度執筆作業をとめて、ふたりの性格や職業、出逢い、住いあれこれ練り直すことにしたしだいです(笑)
最初に書いていたお話は、アパート住いからスタートだったんです。
なので、すぐに虐待と言う感じだったのですが、高級ホステスやら、高級娼婦がそんな場所に住んでいるわけがないので、住む場所を変えたらほかもあれこれいじる結果となりまして、最初の数話は残せる部分だけ残して、あとは全部書き直すことに……(苦笑)
設定大事……。
今回の教訓です(苦笑)

で、雅さんの継母である歌子さんに関しては「元華族のおうちのお嬢様」ということしか決まってなくてですね、そこもどうしようかな、とあれこれ悩んだ結果、あんな感じの方になりました。
朔さんと歌子さんが政略結婚であることは、「光のもとで1」の栞さんサイドあたりに書いた気がするのですが、政略結婚でも愛が芽生える夫婦もいると思うんです。
でも、このふたりは違ったんですよね。
朔さんと歌子さんがどうして「不仲」なのかを一生懸命考えました。
朔さんは根っからの仕事人間で、歌子さんは根っからのお嬢様。
朔さんは人の機嫌をとって生きてきた人ではないし、政略結婚で相応の妻を迎えたとしても、その人に興味を持てなければ対等に話したり、機嫌をとるなんてことは絶対にしない人。
逆に歌子さんも、今までちやほやされて育ってきた人で、自分の家柄に釣り合う人間と結婚するのが当然だと言われて育ってきた人。
そして、人に機嫌をとられることがあっても、自分から人の機嫌をとるような人ではない。
なんなら、家柄は釣り合っているけれど、「私と結婚することであたなのステータスは一段上がるのよ?」くらいに思っているので、絶対に自分からへりくだったりはしない。
どちらもプライドが高すぎて、歩み寄ることすらできなかった人たちなんです。
朔さんは仕事に生きがいを感じているから、性欲さえほかで処理できればなんの問題もなくて、歌子さんは「人にちやほやされること」こそが「幸せ」なことと勘違いしているので、夫に気にも留められなくて不服ではあるけれど、ほかの人間がちやほやしてくれればそれでいいというような、そんな人です。
ふたりに共通しているのは、「世間体を気にする」という点で、だからパーティーには揃って出席するし、離婚はしない。
世間から後ろ指差されるような「不倫」などにも手は出さない。
その結果が、こういった家庭環境なんですよね。

朔さんにおいては「藤宮」っぽい人だなぁ、という印象なんですが、心から人を愛したことも、愛されたこともないので、ある意味寂しい人だな、と。
それは歌子さんも同じかな。
歌子さんのご家庭の設定まではしていないのですが、もしかしたら両親に溺愛されて育ったのかもしれない。
でももしかしたら、政略結婚の駒として育てられたのかもしれない。
周りに利害関係のない本当の友人がいたかは定かではないし、ちやほやされることが「幸せ」と思いこんでいる程度には、 「本当の幸せ」は知らない人なのだと思います。
たぶん、家柄の釣り合った人間と結婚して、毎日おいしいものが食べられて、欲しいものが欲しいときに買える。
そういう暮らしが自分の「人生」であり、「幸せ」だと勘違いしている人。
でも、人はふとしたときに自分の存在意義だとか、自分の存在価値、自分が存在している意味を考えることがあるから、もしかしたら自分が空っぽであることにも気付いているのかもしれない。
それでも、そんな事実を受け入れることはできないし、こういう生き方しかできないと思いこんでいるのかも。
上辺の愛情しか注がれたことがないから、雅さんに対しても、朔さんに対しても、愛情を持つことができなかったのかもしれないし、そこはちょっと計り知れない何かですよね。
そもそも、自分以外の女性との間にできた子どもを引き取るのは、朔さんを愛していなかったとしても、気が狂いそうなほど許しがたいこと(屈辱的)だったと思いますし……。
自分の容姿がいいことも自覚しているし、家柄だっていい。
なのに、自分には見向きもせず娼婦と関係を持っていたわけですから、プライドの塊である歌子さんは腸煮え繰り返りそうな状況だったはず……。
そのあたりを考えると、やっぱり色々考え方が歪んでいて、「外に作った子どもを受け入れるのだから、今後私に頭は上がらないでしょう?」的な思いもあったと思うんですよね。
この先何もなければ、朔さんと歌子さんは一生わかりあうことなく籍だけ共にして、生活拠点だけ共にして、まったく人生が交わることなく亡くなるんだろうな。
でも、互いを見つめ直すきっかけを得られたのなら、ふたりの関係は変わるかもしれないし、雅さんへの対応も何か変わるのかもしれない。
人は簡単には変われない。
でも、何かきっかけがあったら変われることもある。
願わくば、このふたりの未来が交わる世界線があったらいいな、と思います。

麗子さんに関しては、もうだめです……。
この人だけは、何をどうやったって擁護してあげられない。
この人がどんな生い立ちであっても、どれほど苦労した過去があっても、どうやっても養護してあげられない。
百歩譲って子どもを虐待してしまったところまでは許せる。
私の友人たちもよく言っているから。
「子どもはかわいい。愛してる。本当に愛しいと思う。でも、自分の限界すれすれまで来てしまうと手を上げそうになることがあるし、虐待のニュースを見るたびに、一歩間違えれば自分がニュースになってるのかもしれないと思うことが多々ある」と言う程度には、ものすごく育児って大変なのだと思うから。
でも、この人産んだ直後から育児携わってないしなぁ……(-"-;)
友人たちとは決定的に色々違うんだよなぁ……。
でも、お金のために娘を陵辱するのはだめだ。
もし、この人が実の親かから同じことをされたのだとしても、だめだ。
虐待は負の連鎖を起こすって言うけれど、だめだ……。
この人に関しては養護すべき点が一切ない。
たぶん今後、雅さんは誰かと恋愛することにも臆病になるし、もしその人に結婚を申し込まれても色々考えてしまうと思うんだ。
自分がちゃんと奥さんをやれるのか、子どもができたとき、自分がきちんと子どもを愛せるのか。
雅さんがこれから直面するいろんなことを考えてしまうと、むちゃくちゃ恨む……。
たぶん、自分が書いてきたお話の中で、一番救いようのない人がこの人だと思います。
ほかにも「こいつは……」っていう人間がいないわけじゃないんですけど、まだその人は登場してないし、鎌田くんのお話に登場するだけで、人物が登場する可能性は限りなく低いんですよね……。
そのお話はいつになった書けるのかなぁ……と思いながら、中途半端に日記を締めようと思います(何

ちょっと久しぶりの日記すぎて、日記をどうやって書くのか、どうやって締めるのかがわかりません……orz
長々と裏話を読んでくださってありがとうございましたm(_ _"m)ペコリ


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